こんにちは
管理者 とも@生き方カウンセラーです
「友達ができない」
「なんでも話ができる友人がいない」
「新しい職場で、仲間づくりが難しい」
「自分のことをわかってくれる友人がいない」
「職場で、自分と話をしてくれる人がいない」
など、友達関係・仲間関係の悩みは尽きないですよねー
そんな時、皆さんはどうしているのでしょうか
解決方法として、こんな3つの方法はいかがでしょうか
1 「友達」とは、自分にとってどういう存在の人なのかを考える
2 「友達」という存在に望んでいることををはっきりさせる
3 愛する
1 友達とは、自分にとってどういう存在の人なのかを考える

「友達ができない」
と悩む時ってありますよねー

特に、年度はじめの入学生やクラス替え、アルバイトを始めて初めて働く職場など、これまでと異なる環境でスタートした人たちの場合はねー
そのような時に、まず、最初に
「自分にとって友達ってなんだろう、どんな存在のことを友達ってしているんだろう」
と考えるのはいかがでしょうか
今でも頭に残っているのが、「花のあすか組」※1というコミックの中のセリフに
『知り合いってどーゆーのか知ってる?』
『ただの顔見知りだろ。その上が友人』
『友人はつきあってる人。次が親友で』
『親しい人』
『もっと親しい人は?』
『信友 信じてるひと』
『もっともっと親しい人は?』
『心友』
『こころからの人よね』
というものがありました
中学生ぐらいの時にこの漫画のセリフを見た時に、
「友達って、こんなふうにも分けられるんだなぁ」
と思ったことが、今でも記憶にあります
先ほどのセリフを親密度の大きさを図であらわすと

となります
さて、では、「友達」とのことで悩んでいる場合、「友達」とは、「友人」から「心友」までの四段階のうちのどの段階と思っていますかねー
ただ、この中で、「友人」を「付き合っている人」としていますが、「親友」との差別化をするとなると、
「親しいまではいかないけど、よく話をする人」を「友人」
と考えてみます

ドラえもんに出てくるジャイアンは、
「おー、心の友よー!」
と言いますよねー
でも、その心友をすぐに叩こうとするけどねー(笑)
自分が「友達」に対して望んでいる段階によって、その「友達」との付き合い方も変わってくると思います
例えば、「友人」に対して、自分の好きな人の相談などはしないように思います
しかし、「親友」以上になると、好きな人のことなども話ができるのかなぁ、と思います
このように、
「友達」の段階を決める方法は
自分が「友達」という存在の人にどんなことを望んでいるかを知ること
と考えます
2 「友達」という存在に望んでいることをはっきりさせる

自分自身は、「友達」という存在に何を望んでいるのかを、どのように知ったら良いのでしょうか

うーん
自分の心に聞いてみるかなぁ

そうですねー
答えは、自分の中にありますからねー
では、どうやって、自分の心に聞いていきますかねー

えっ?
それは、その・・・

そう
自分の心に聞くって、なかなか難しかったりしますよねー
ここでは、「話をする」「かきだす」の2つを例にあげてみます
自分の心や気持ちをはっきりさせる方法は、いくつかあると思います
一番の推しは、「話をする」ことです
(1)「話をする」
「話をする」ことで、不安や悩みを軽くすることができることについては、
こちらをどうぞ
自身が「友達」という存在に望んでいることを「話をする」際など、自分の心や気持ちをはっきりさせる時に知っていていただきたいこととして、Alfred Adlerは、

私たちが過去の経験に「どのような意味を与えるか」によって自らの生を決定している※2
としています
つまり、「今の自分」にとって「友達」をどのような存在と考えるかは、「過去の自分」の経験に「どのような意味を与えるか」によって、自分で決定しているということです

他の誰かではない、自分が自分の生き方を決定している
ということです
例えば、ある人は、「友達」との過去の経験として
「友達」と自分の失敗したこと、恋愛のこと、夢のことなどの話をしていくことを通して、いろんな問題を解決できた
ということを考えたとします
このような経験をした人が、過去の経験から
「友達」=「自分の全てを話せる信頼できる人」
とすると、この人にとって
「友達」=「信友」
とするかもしれません
また、別の人は
・信じていた友達に裏切られたことがある
・しかし、誰とも話をすることがない毎日を送るのも苦しい
・ちょっとした日常の相談などをできる人が欲しい
と考えたとします
このような経験をした人が、過去の経験から
「友達」=「ちょっとした日常的なできことの話ができる人」
とすると、この人にとって
「友達」=「友人」
とするかもしれません
このように、過去の経験をどのように捉えるかによって、今の自分が望むものは異なってきます
そこで、「友達」という存在に望んでいることをはっきりさせるために「話をする」際には、「過去の友達」との経験を思い出しながら、「今の自分」が望む「友達」を考えてみるのも方法の1つです
(2)「かきだす」
他の方法のうち、一人でできることとして、「かきだす」があります
文字で「書く」、イラストや絵で「描く」など、自分の心の中を表に出すことで、自分の想いが明確になってきます
「かく」方法の1つにウェビングマップがあります(詳細はこちら)

この方法は、紙と筆記用具があればでき、作成方法も簡単なため、小学校高学年から大人まで使えるシンキングツールの1つです
ウェビングマップを作る際に、基本は文字で表します
しかし、文字だけでなく、「友達」と自分との関係がわかること(距離感、「友達」の服装・スタイル・セリフ、「友達」がいる時の自分の表情など)を簡単なイラストで加えていくことで、より具体的な自分が考える「友達」像が表れてくると思います
「かきだす」時も、「話をする」時と同様に、「過去の経験」から「今の自分」が望む「友達」像を示してみることをお勧めします
3 愛する


うん?
「愛する」って?
別に、恋人を探しているわけでないんじゃない???
このように思われた方もいると思います

「愛する」とは、恋人にだけ行うことではないんですよねー
これの詳細については、Erich Frommの「愛するということ」※3を参照にしていただけると、少しわかるかも・・・
Erich Frommによると
「愛する」ためには、恋愛の対象だけでなく、生活の他の多くの場面で生産的かつ能動的な行為をしていく
このことで、「愛」においても生産的になっていきます
そして、「愛する」ことの具体的な行動として、
「愛すること」をいちばん大切なことと考え、勇気を持って相手にも愛が生まれると信じ、常に相手の話に傾聴すること
と考えます
ここでの「相手」とは、話ができる人であれば誰でもよく、ご家族や近所の方、お店の方でもいいです
もちろん、ちょっと話ができる知人でもいいと思いますので、「愛する」ことをやってみていただきたいです
その結果、これまでよりも、仲が良い人と出逢うことになると思います
まとめ
今回のまとめです
今回は、「友達関係や仲間関係がストレス」って悩んだ時の3つの方法について考えてみました
その3つの方法とは
1 「友達」とは、自分にとってどういう存在の人なのかを考える
2 「友達」という存在に望んでいることををはっきりさせる
3 愛する
でした
最後まで、「これからの学校を作る相談室」をよんでいただき、ありがとうございました

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参照:
※1 祥伝社「花のあすか組」高口里純(2007年)
※2 ダイヤモンド社「嫌われる勇気ー自己啓発の源流『アドラー』の教えー」岸見一郎(2013年)
※3 紀伊國屋書店 「新訳版 愛するということ」Erich Fromm 著、鈴木晶 訳(2019年)
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