こんにちは
管理者 とも@生き方カウンセラーです
保育士や学校、学童の先生方、プログラミングを仕事とされている方には、
「この子は、家庭環境が複雑だから言葉が少ないのかなぁ」
「親の仕事が忙しくて、あまり語りかけないと、自分の思いを言葉にするのが苦手な子になるよねー」
「言葉の発達って、子どもによって違うなぁ」
「どのように人は言葉を覚えていくんだろう」
など、子供が言葉を獲得していく過程について、気になったことがあるのではないでしょうか
言語学を心理学の一分野と考えた言語学者Noam Chomsky(以下、「Chomsky」とします)によりますと、
「子どもをとりまく環境が言語の内容を供給しはするが、文法それ自体はもともとそなわっている生物学的に決定された人間的能力だ」
「言語の成長は、(学習の産物ではなく)人間の発達におけるもう一つの遺伝的にプログラミングされた不可避な要素」
つまり
「人間には、生まれながらにして、言語獲得装置(LAD)が備わっているため、特定の言語環境におかれて多くの会話にさらされることにより、母国語の文の構造化のルールを抽出し、文法を作り出すことが可能」
としています
つまり、Chomskyは、言語の内容を供給するのは「環境」で、文法を理解する能力は「遺伝」としています
この考えには、認知科学者、言語学者、コミュニケーション障害の専門家などからの様々な批判もあります
これらのことから、言語については、現在も検討がなされている状況があります
しかし、Chomskyのこの考えは、言語の構造だけでなく、人間の心の働きも理解できるとしています
言葉に関する課題の相談を受けた際に、気をつけていることとして、このことがそのクライアントにとって、「どんなことを目的としているのかを考える」ということです
例えば、「自分の子供の発する言葉が少ない」ということを訴えてきた保護者がいたとします
その保護者が、この訴えを持った経緯や、このことを訴えることでどんなことを解決しようとしているのかなどを聞き取るようにしています
言葉に関する課題の原因を探っていった場合、何が原因かはっきりしないこともあります
そのため、クライアントが目指している課題を解決した先の未来について、一緒に考えていくことで、うまくいくことにつながりやすくなります
また、現在、流行りのものの1つに「ChatGPT」があります
様々なニュースやブログ、YouTubeでも頻繁に見受けられるため、これに興味を持っていらっしゃる方は多いのではないでしょうか
これの機能を簡単に説明しますと、質問をすると、文章で答えが返ってくるというものです
その答えの文章の質がとても高く、大学の定期試験をはじめとする様々な試験での解答、議会での答弁書などでも、さまざまな分野で活用できるのです
コンピュータに様々なことを教えていく際に用いている仕組には、コンピュータが理解できる「言語」で教えていくプログラミングがあります
現代は、コンピュータにも「言語」を用いているのですが、言語の能力は人間に生得的なものと、言語学者Noam Chomskyは示しました
当時、このようなコンピュータと人間が言葉でやりとりをしていくなんて、想像もしていなかったことかもしれないと思います
最後まで、「これからの学校を作る相談室」をよんでいただき、ありがとうございました

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参照 三省堂「心理学大図鑑」(2013年)
公認心理師試験対策研究会「心理教科書 公認心理師 完全合格テキスト」(2020年)
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